真核生物の微小管を構成するチューブリンは、アセチル化、チロシン化、グルタミン酸化、グリシル化、リン酸化など、様々な翻訳後修飾を受け、機能の多様性を獲得します。本研究では、チューブリンのグリシル化を担う修飾酵素の一種であるTTLL3をノックアウトしたクラミドモナス変異株を作製し、その表現型を解析しました。その結果、チューブリンのグリシル化が特に外腕ダイニンと呼ばれる軸糸ダイニンに影響を与え、鞭毛の運動性を制御していることが初めて明らかになりました。ご興味をお持ちいただいた方は、こちら(https://www.molbiolcell.org/doi/10.1091/mbc.E24-04-0154)をご参照いただけると幸いです。(久保)